top of page
megumi

お米作りサポーターを終えて

更新日:2023年3月26日





お米作りサポーターの恵です。

早いものでもうすぐ育生町にきて1年が経とうとしています。

9月に稲刈り、脱穀が終わり、無事にお米作りサポーターとしての任期が終わりました。

お米作りサポーターの記録と育生町での暮らしをまとめてご紹介させてもらいます。




2021年12月に入ったと同時に育生町にやって来ました。

キリッと冷えた冬の空気に寒いのが苦手というか嫌いな私は、今年の冬はつらいなぁ…と、そんなことをぼんやり思いながら雨宿りに辿り着いたのを覚えています。


お米作りサポーターの1番始めの作業は田んぼの畦やのり面、田んぼの中の草刈りでした。

1年間お米作りができなかった耕作放棄地の田んぼはほぼ荒れ地のように背を高くした草で埋め尽くされていたのでひたすら草刈りに明け暮れる日々でした。






あと、私は草刈り機を今まで使ったことがなかったので、使い方を教えてもらうところからのスタート。

本当に何もかもが初めてのお米作りが始まりました。


冬の寒い時期に田んぼのメンテナンスを終え、春の訪れと共に集落の田んぼへ入れる水の水路のメンテナンスや稲の種まき準備などの色々な細かい作業をして籾種を蒔き、田んぼに水を入れて田植え準備をしてあっという間に田植えをした気がします。



寒い冬が去り、草木が芽吹き、野花が花を咲かせるリズムと合わせるようにお米作りも一気に忙しさを増していきました。





















自然に目を向けていると忙しなく動くことが多くなってきます。

田植えまでの間に山菜採りやお茶摘みなど、自然の恵を頂きながら里山の暮らしを味わっていました。


田植え後からはひたすら草取りに明け暮れる日が2ヶ月ほど続きました。

今回のお米作りは農家さんとの話し合いで無農薬栽培をさせてもらうことになったので、稲の成長のためにも草取りがとても重要になってきます。






夏の太陽のギラギラとした鋭い陽は稲の成長もその他の草の成長も一気に加速させてくれます。

取っても取っても生えてくる草に追われるような日々。

日中は暑すぎて作業は危険なのでまだ陽が登って来ない早朝から作業し、午前には一旦終わらせ、また夕方から作業。

気持ち的には日中も動きたいところはあるけど、何事も身体あってこそなので日中は身体を休ませます。


この2ヶ月の間に稲の表情もグングンと変わってきます。

稲から穂が出てくる出穂やお米の花が咲いたり、田んぼに入る度に新しい変化があるのが嬉しくて、作業はとても大変なのですが稲の成長を間近で見るのがとても楽しみでした。









暑い日の作業はとても大変なのですが、育生町には綺麗な川が流れているので作業後に川へ行き、汗を流すのが暑い日のとっておきの自分へのご褒美。

それから、今年の夏は地域の方に教わって人生初めての鮎釣りにもチャレンジできたりと、しっかり育生町の夏を堪能していました。

綺麗な川で成長した鮎はとても香り豊かで美味しいんです。

食べるとき、お腹のワタも全部頂くんですが、嫌な苦味がなくて軽く爽やかさがあってとても食べやすい。

ここの綺麗な清流が生き物の成長を豊かに育んでいるんだなぁ、と川の恵を頂く度にそう思います。












8月の下旬になると稲が頭を垂れて徐々に黄金色に変わってきました。

こうなると収穫の時期をいつにしようか、なんだか気持ちがそわそわ落ち着かなくなります。

今年は秋雨が早いタイミングで訪れ、なかなか稲刈りの日が決められず、9月の中旬近くになる頃にやっと刈ることができました。






































初めての稲刈り。

思ってたよりも大変で時間も掛りましたが、ありがたいことにシェアハウスのメンバーも総出で手伝ってくれたおかげで無事に全ての稲刈りができ、無事にサポーターとしての任期も終えることができました。


小さな籾種から芽を出して逞しく育った稲がたくさんの実りを付けてくれたことはもちろん嬉しいのですが、何より嬉しかったのはその成長を見守れたこと。

ずっとやりたかったお米作りを1からどころか、マイナスの段階から関わらせてもらえたことは本当にいい経験になりました。


今回関わらせていただいたお米作りサポーターは、約1年を通して"地域の農家さんと共に作業をさせてもらう" というプロジェクトです。

きっとありそうでなかなか無い企画なんじゃないかな、と思います。


地域の方々の協力があってこそはもちろんですが、何よりシェアハウスのオーナーである雨宮夫妻が日々の暮らしの中で地域の方々との関り合いを大切にしてきたからこそ実現でき、協力も得られたんだろうな、と雨宿りで暮らす中でそう思うことがよくあります。


お金を稼ぐことで豊かになる暮らしもあれば、自分の手で作り手間をかけることで豊かになる暮らしもある。

暮らしの価値観はきっと人それぞれ違って当たり前だけど、きっと人との関り合いがあってさらに豊かになり、成り立つ暮らしがあることを雨宿りで暮らし、地域の方々と関わらせてもらうことで改めて気づかせてもらいました。


雨宿りでの暮らしも今日で最後となりました。

充実した日々を送らせていただき本当に感謝しています。

ありがとうございました。













閲覧数:130回0件のコメント

Comentarios


bottom of page