田舎暮らしのエッセンスが凝縮された1か月でした。
僕は参加する前、就活をしながら「このまま都会の企業に就職していいんだろうか...。自然の中で働けるのなら働きたいな。」という漠然とした思いを持っていました。 そこで熊野に1か月滞在して自然の中で働くことや農的に暮らすことについて実際の現場で体験したいと思い応募しました。...
『農のある暮らし』 ここで手作りしてみませんか?
雨宿りがあるのは三重県熊野市育生町。三重県、和歌山県、奈良県の三県が入り組むちょっと不思議な、そして街からとっても遠い山間部に位置します。
ここの「良さ」は自然が深く、都会からのアクセスが不便なこと。良くも悪くも人が少なく、あるのはそびえ立つ山々、川、田畑、家がぽつりぽつり。
ある意味で現代社会から取り残されてしまった場所。だからこそ、人だけの社会ではない自然のリズムと共に作ってきた暮らしや社会、文化があります。
春には様々な山菜が芽吹き、稲の種を撒きます。ホタルの優しい光が夏の始まりを告げてくれます。
夏には生えてくる雑草を取り、夕涼みに鮎やウナギを釣りに川へ行きます。
彼岸花が咲く秋には稲穂を刈り、村の神社でドブロクをつくり神様に収穫の感謝と来年の豊作を祈願し、お酒を村の人達と酌み交わします。
冬にはシカやイノシシを狩猟し、自然の恵みを頂きながら春を待ちます。
お金を稼いで暮らすには不敏な所ですが、お金だけではない豊かさが残っている場所です。
私達はここで、『農』を中心とした暮らし方を考えるコミニティーハウス『農の家』を営んでいます。
ここでは一緒に暮らしを考えてつくっていきたい方を受け入れています。現代社会に根付いた個々の暮らし方とはちょっと違った、他者とつくる暮らし。
みんなの暮らしを豊かなものにする為に共に手づくりしてみませんか。