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私達が暮らしと呼んでいるものは
同じようなものの繰り返しで紡がれている。
それは
種を播いたり、畑の草を刈ったり、
起こした畑に野菜の苗を植えたり。
それらが実るまでまた草をひいたり、
時には肥料をあげたり、支柱を立てたり、、、
暮らしなのか、仕事なのか、そこは曖昧である。
ただただ
日々を継続させること。
ここでは、春になれば山菜を頂く事が出来る。
川へ行けば鮎にアマゴ、ウナギを釣る事が出来る。
そして、採れたものでお腹を満たす。
農の家は薪が無いとお風呂へ入る事が出来ない。
薪のお風呂は芯まで温まるって聞くけど、
それは本当だった。
一日の疲れをお風呂で癒して、寝る。
それの繰り返し。
時にはその暮らしに人を迎え入れ、
共に過ごしている。
一緒に畑に立ち
一緒に食卓を囲んで
同じお風呂に入り
同じ屋根の下で寝る。
『雨宿り』の名は
『ちょっと立ち止まれる場所』
そんな形のものがあったらいいな
そう思って名付けた。
そうして暮らしを開いていると
『食べ物を作れるようになりたいんです。』
って言葉を聞くようになった。
その言葉を辿っていくと
実は、、長年勤めていた仕事を辞めたんです。
だったり
ずっとこの先もこの暮らしでいいのかなって漠然と思ったんです。
だったり
昔は不登校で、、、や、
現在引きこもりで、、、と、言う話し。
これからは自分の人生をちゃんと歩もうと思って。
などなどと、
人それぞれの言葉があって、
それを聞きながらご飯を頬張る。
そんな日もある。

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